マカとは

マカとは、南米ペルー原産のアブラナ科の多年生植物 でハーブとして使用されています。
マカを栽培している場所として有名なのがアンデス高地です。

凍結や強風、強い日照りが繰り返されるという過酷な天候にも枯れずに耐える強い生命力をもっています。

土の中の栄養をすべて吸収することでこの過酷な状況に耐えていることから収穫後の土地はやせてしまいます。

そのため、マカは五大栄養素をはじめ、食物繊維や抗酸化栄養素などがバランスよく豊富に含まれている完全食、スーパーフードとして注目が集められています。

最近では日本産のマカも存在しますが、栽培が難しいとされていることから価格はやや高めとなっています。

マカの種類

マカは「黄マカ」「赤マカ」「黒マカ」と呼ばれるそれぞれ色の違う3種類が存在します。
それぞれの種類によって含まれる成分や効果に違いがあります。

黄マカ

通常「マカ」と呼ばれているのがこの黄マカで、豊富な栄養素を含み健康を保つだけでなく滋養強壮、精力や若々しさをアップさせるといった効果をもたらします。

赤マカ

黄マカよりも採取数の少ない貴重な品種で、ポリフェノールやミネラル、必須アミノ酸など身体のバランスを整え維持する栄養素を多く含んでいます。

黒マカ

3%～5%しか採取されないため、幻のマカといわれています。
マカは色が濃ければ濃いほど栄養を多く含んでいるといわれているため、黄マカや赤マカよりもポリフェノール、アントシアニン、鉄分といった成分を多く含んでいます。

マカに含まれる成分

マカに含まれる成分のなかでも主に人の身体に必須な一次代謝産物と必須ではないが身体の様々な場所に働きかける二次代謝産物についてご紹介します。

一次代謝産物

代謝から生成されるもので人だけでなくすべての生物の生命活動に必須とされています。

アミノ酸

年齢があがるにつれて、体内で生成する量が減少していくアミノ酸は、体の内側から身体を支えてくれている成分です。
疲労回復、美肌効果、筋力アップ、免疫力アップに効果的です。

鉄分

鉄分は睡眠不足や加齢により、減少します。とくに鉄分不足は女性に多くみられ、妊娠の際にはさらに減少します。
赤血球減少の予防、貧血の予防などに効果的です。

亜鉛

亜鉛は体内で生成することができませんが、人間の身体に必要といわれている成分です。
免疫力の向上、性機能の改善、健康維持といったさまざまな働きを正常に保つ役目があります。

アルギニン

アルギニンは体内で生成されるアミノ酸のひとつです。
ホルモンバランスを整えたり、身体の成長に必要で血行促進、美肌効果、免疫力アップが期待できます。

ビタミンE

ビタミンEには血流を正常に戻す作用があるため、成人病とされる動脈硬化や生活習慣病、また老化防止にも効果があります。

ほかにも「カルシウム」や「タンパク質」といった、人間の身体に必要な成分がバランスよく含まれています。

二次代謝産物

二次代謝産物とは、紫外線や過酷な環境から身を守ってくれる、マカを栽培する際に偉大な力となる成分です。

マカに含まれている二次代謝産物には、ホルモンバランスを整える作用をもつ「グルコシノレート類」や「アルカロイド類」「不飽和脂肪酸誘導体のマカエン」があげられます。

二次代謝産物の種類は多いほど、身体の様々な部位に働きかけ、それぞれが効果的な作用を発揮するため、必須ではありませんが健康を維持し、身体を守るために需要な役割をもっているといえます。

マカの効果

マカの基本的な効果は、ホルモンバランスを整えること。そして体内の血行を促進させることです。

マカにはエストロゲン（女性ホルモン）に似た働きがあるため「免疫力の向上」「冷え性」「集中力向上」「ダイエット」「更年期障害の改善」に効果的です。

さらに新陳代謝も活発になり、体内の活力が増すと同時に、ストレスが軽減され強い身体を作ることができます。

女性への効果

エストロゲンと似た成分を摂取することで、ホルモンバランスが乱れることで起こる「生理不順の改善」「不妊症の改善」が期待できます。
マカの成分だけでも十分効果はありますが、含まれている成分によりさらに効果を高められます。

男性への効果

「滋養強壮」「精力増強」「性機能向上」「精子量の増加」が期待できます。
性機能が向上することで男性器のサイズアップ、また精子量が増加することで射精時のオーガズムを高めることも可能です。

マカが必要な人

・低下した体力を回復させたい
・精神的な倦怠感を解消したい
・ホルモンや自律神経を整えたい
・健康を維持させたい
・不妊症、ED改善、精子を増量させたい
・更年期障害特有の症状を改善したい
・冷え性を改善したい
・体力の消耗が激しい人の栄養補給

マカの摂取方法

マカは生のままでは国外の持ち出しに制限があり日本では加工された状態で売られていることがほとんどです。

効果を実感するため、毎日継続して気軽に安心して摂取することのできる自分に合った方法をみつけることが大切です。

サプリメントで摂取

国内ではマカの成分が含まれているサプリメントで摂取します。
持ち運びが便利で忙しい時でも手軽にマカを摂取できるため人気がある摂取方法です。
また、摂取量がわかりやすく決められていることで過剰摂取を防ぐことができます。

食事と一緒に摂取

マカの乾燥粉末を使用し、料理にいれて摂取する方法です。
粉末のため吸収力が高く効果を得られやすいといった特徴があります。
ヨーグルトやお味噌汁などが例としてよくあげられていますが、食材によっては味が悪くなるとされているため相性を確認する必要があります。

目安量

マカの1日の摂取量の目安は約1500～4000mg、粉末の場合は2g～20gとされていますが正確には決められていません。

あくまでも目安となりますので必ずしも上記の量を摂取しなくてはいけない。ということではありません。自分の体調にあわせながら増減してください。

マカのタイプ

マカといえば一番にサプリメントや錠剤が頭に浮かびますが、他にも栄養ドリンク、カプセル、粉末タイプがあります。

錠剤

「マカのみ配合」「男性の性機能に作用する成分と一緒に配合」「女性の性機能に作用する成分と一緒に配合」など配合される成分によって種類があります。
そのため自身の欲しい効果や症状に合ったサプリメントを見つけることができます。

栄養ドリンク

栄養ドリンクには様々な成分が配合されており、覚醒作用があるカフェイン、ガラナエキスが配合されていることがあります。
即効性はないものの日頃の疲れをとりたい人に向いています。

カプセル

マカや、その他の粉末状の成分がカプセルに入っています。
カプセルの大きさによって飲みにくさを感じるものもありますが、溶けやすく体内への吸収が良いとされています。

粉末タイプ

カプセルや錠剤と比べると、粉末になっている分、体内の吸収率が高まります。
また料理などに加えることもでき、食事と一緒に摂取することができます。

効果的な飲み方

マカは、胃の中に食べ物が入っていない状態で飲むと吸収率がよくなるとされています。
ですが、健康食品に分類されているため飲むタイミングには特に決まりはありません。

医薬品ではないため即効性はありません。
毎日飲み続けることで少しずつ効果が得られます。
飲むタイミングを決めておくと習慣化され飲み忘れを防ぐこともできます。

マカの副作用

マカは植物になるため副作用はありませんが、人によってはアレルギー反応を起こすことがあります。アブラナ科の野菜にアレルギーがある人は摂取前に医師に相談してください。

また、下記の野菜にアレルギーがある場合、マカに対してもアレルギー反応が出てしまう可能性があります。

・キャベツ
・ブロッコリー
・カリフラワー
・クレソン
・小松菜
・ダイコン
・わさび
・高菜、白菜、水菜

あまり摂取する機会は少ないですが、生のマカは体内で消化されにくいことから、腹痛、下痢、嘔吐、咳、蕁麻疹といった副作用が出てしまうことがあります。

ほかに、過剰摂取により頭痛、不眠症状、ニキビの増加といった副作用が起こることがあります。

マカの注意点

・効果を求めて過剰に摂取することでホルモンバランスが崩れ不調をきたす、また、副作用を引き起こしてしまうことがあります。決められた目安量は必ず守るようにしましょう。

・妊娠中、授乳中の方は赤ちゃんに与える影響が未確認のため摂取は控える、もしくは摂取前に医師に相談するようにしましょう

・甲状腺疾患、肝機能障害、腎臓病、高血圧、心臓病、子宮筋腫を患っている方は摂取前に医師に相談してください。

・現在医薬品やサプリメントを飲んでいる方も併用することで身体に不調をきたす場合がありますので必ず医師に相談するようにしてください。

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参考サイト：
・マカ-Wikipedia