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痛風の治療法

痛風の治療と予防とは

痛風の症状は人によって様々です。
尿酸値が高まることで発症しますが、症状が出るまで気付かないことも多く、出てしまってからでは完治までに時間がかかってしまうことがほとんどです。

実際に痛風になってしまったときの治療法について、また、痛風にならないため、そして再発を防ぐための予防方法についてご紹介します。

治療法の種類

治療法の種類

痛風を治療するには処方された医薬品の服用が有効です。

症状によってはわずか数日で改善することも可能なため、発症したらすぐに適切な治療を受けることがなによりも重要です。

薬にはいくつかの種類があり、痛風により起こる発作や痛みを抑え、症状を緩和させます。

尿酸排泄促進薬

痛風の治療には「ベネシッド(一般名:プロベネシド)」と「ユリノーム(一般名:ベンズブロマロン)」の2種類の尿酸排泄促進薬と呼ばれる薬が用いられます。

尿細管における尿酸の再吸収を阻害して尿酸の排泄を促進する作用があり、尿酸値をさげることができます。
その際、尿として排出されるまでに2回の再吸収が行われます。

主に1回目の再吸収を阻害するのが「ベネシッド」、2回目の再吸収を阻害するのが「ユリノーム」となります。

尿酸低下作用が強いのは「ユリノーム」で、作用時間も「ベネシッド」と比較すると長くなります。

尿酸産生抑制薬

尿酸産生抑制薬は2種類あり、「ザイロリック」「フェブリク」が治療薬としてあげられます。

痛風の痛みが治まってから使用される治療薬で尿酸産生過剰型の人、尿路結石を合併している人に適しており、尿酸そのものの生成を抑える作用があり、尿酸値を上げないようにします。

水分摂取

水分

尿酸値を下げる方法のひとつに1日2L以上の水分を摂取する。といった方法があり、厚生労働省もおすすめの方法です。

尿酸は水に溶けにくいため、体外に排泄するにはたくさんの水分が必要となります。
尿と一緒に尿酸をたくさん排泄することで、医薬品ほど大きく下げるわけではありませんが尿酸値をさげることが可能です。

また1.2Lを継続して飲むだけで尿酸値の上昇、尿路結石の予防にもつながります。

ちなみに飲む水は特別な水でなく普通の水でかまいません。
飲む習慣を付けておくだけで摂取しやすくなり尿酸値を安定させることができる治療法となります。

痛風発作時に使用する薬

発作時に使用する薬

痛風発作時に使用する薬は3種類あります。症状によって使いわけます。

NSAIDs

NSAIDsは非ステロイド系抗炎症鎮痛薬となり、内服薬と座薬があります。
発作がおきてすぐに使用すると効果的とされていて、痛風による関節の炎症を和らげ、痛みを軽減させる効果があります。
「ナイキサン」「ボルタレン」「ロキソニン」が治療薬としてあげられます。

コルヒチン

コルヒチンは過去に痛風を経験した人が再発しないよう、予防するための薬です。
そのため、すでに痛風発作が発症している人には効き目はありません。
関節に違和感を感じるような前兆があった場合に有効です。

副腎皮質ステロイド

副腎皮質ステロイドはNSAIDsが効かない、複数の部位に痛風の発作がおきた、発作のサイクルが短い人が使用するステロイド薬です。
飲み薬、筋肉注射、点滴などがあり、「プレドニゾロン」「デキサメタゾン」「ベタメタゾン」が治療薬としてあげられます。

痛風の間隔が頻発、もしくは多発している状態の人に効果的です。

痛風を予防するには

痛風を予防するには

痛風を予防するには主に食事や生活習慣を変える必要があります。

食事の場合、「プリン体の摂取を控える」「野菜を意識して摂取する」「果糖が多いものは控える」「アルコールの飲みすぎには注意する」といったことが大切です。

食事以外に、肥満気味であればウォーキング、水泳、サイクリングなどの軽い有酸素運動を取り入れることも痛風の予防につながります。

プリン体に気をつける

プリン体

尿酸値を上げないためには、なによりもプリン体の摂取に気をつけることです。

1日に摂取していいプリン体の量は約400mgまでとなります。

プリン体の多い食べ物、少ない食べ物は下記になります。

プリン体が少ない食べ物

・野菜(ほうれん草、ごぼう、ニンジン)
・海藻(わかめ、ひじき、昆布)
・果物(メロン、バナナ、グレープフルーツ)
・イモ(里芋、さつまいも、じゃがいも)
・きのこ

チーズ、焼酎、ウイスキーはプリン体が少ないとされています。

白身魚、肉(牛、豚、鳥)、大豆は適量であれば特に影響はありません。

プリン体が多い食べ物

・レバー(鶏レバー、豚レバー、牛レバー)
・干物(マイワシ、マアジ、サンマ、しいたけ)
・カツオ(かつおぶし)
・肉汁
・白子
・イクラ
・スジコ
・魚類
・アンコウ肝
・ほたて
・大正えび
・砂糖入り飲料
・アルコール

また食材に気を付けるだけでなく、尿酸値を下げるにはゆでる、蒸す、煮るといった調理法がおすすめとなります。

痛風に効く成分を補う

痛風に効く成分

痛風の予防や痛みを抑えるのは医薬品だけではありません。天然成分のなかにもその効果に期待がもてるものがあります。

まず、亜鉛にはミネラルが豊富に含まれていて、摂取することで代謝機能が高まり、痛風予防や男性機能強化に効果があります。

次に、トンカットアリにはサポニンが多く含まれていて血液浄化、痛風の鎮痛、過剰な尿酸を体外に排泄し直接尿酸値を下げるといった作用に期待がもてます。

マカにはグルコシレートが含まれており、増えすぎてしまった尿酸を違う物質に変化させ体外に排泄する働きがあります。

食生活の見直しが重要だと理解はしていても、毎日バランスの取れた食事を摂取するのがなかなか難しいといった場合はこういった成分を意識して摂取する。またサプリメントで手軽に補うことができます。