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ケトコナゾールとは

ケトコナゾールとは

ケトコナゾールとは、真菌(カビ)による感染症に用いられる治療薬のことです。

主にカンジダ症や水虫、癜風(でんぷう)、脂漏性皮膚炎の治療薬として使用されています。

ケトコナゾールの効果や使用方法、副作用について詳しく解説します。

ケトコナゾールを含む治療薬

ケトコナゾールを含む治療薬には、下記のものがあります。

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ケトコナゾールを含む治療薬一覧表
画像 商品名
ケトクリーム ケトクリーム
マックダームK10クリーム マックダームK10クリーム
ニゾラール ニゾラール
ニゾラールクリーム ニゾラールクリーム

ケトコナゾールを主成分にした治療薬は、病院でも処方されています。
治療薬にはクリームタイプやローションタイプ、スプレータイプなどがあります。

海外では錠剤タイプもあり、フケ・かゆみ・加齢臭の予防やAGA(脱毛症)治療に効果があるケトコナゾールを主成分にしたシャンプーも販売されています。

ケトコナゾールの効果

ケトコナゾールの効果

・カンジダ
・水虫
・癜風(でんぷう)
・脂漏性皮膚炎
・いんきんたむし

ケトコナゾールはカンジダ症や水虫、癜風(でんぷう)といった感染症の症状が出ている患部に使用することで、抗真菌作用が働き症状を改善する効果があります。

また、真菌(カビ)による脂漏性皮膚炎にも効果があるため、治療薬として使用されています。
なお、ケトコナゾールはカンジダ症の治療薬の中でも、抗菌力が強化されている治療薬です。

ケトコナゾールの使用方法

ケトコナゾールの使用方法

・カンジダ症、水虫、癜風の場合:1日に1回、患部に直接塗布します。

・脂漏性皮膚炎の場合:1日に2回、患部に直接塗布します。

脂漏性皮膚炎は1~2週間の塗布で症状が改善されることもありますが、水虫(特に爪水虫)などは症状改善に数カ月以上かかることがあります。

そのため、まずは最低でも2週間~1ヶ月は使用を続けてください。
もし使用してから2~3週間経過しても症状が改善しない場合は、1度医師に相談してください。

使用時の注意点

・必ず指示された使用方法に従ってください。

・塗り忘れた場合は、なるべく早めに塗り忘れた分を塗布してください。
もし次に塗る時間が近い時には、塗り忘れた分は塗らずに、次の時間を待って塗布してください。

・2回分を1度にまとめて塗布しないよう注意してください。

・ローションタイプの治療薬を使用する際は、よく振ってから使用してください。

・著しいびらん(皮膚・粘膜がただれている状態)面には使用しないでください。

・誤って多量に使用した場合は、医師の診察を受けてください。

・必ず指示された使用期間は使用を続けてください。使用途中に自己判断で止めてしまうと、症状が再発、悪化する可能性があります。

・目に入らないように注意してください。誤って目に入った場合は、すぐに水かぬるま湯で洗い流してください。洗い流した後も違和感がある場合は、眼科医の診察を受けてください。

ケトコナゾールの副作用

ケトコナゾールの副作用

ケトコナゾールは副作用の少ない薬ですが、以下のような副作用の症状が現れる場合があります。

・塗布した患部の刺激感※塗布時の軽い刺激感は心配いりません
・塗布した患部のべとつき感
・接触皮膚炎
・発赤
・紅斑
・皮膚剥離
・発疹

これらの症状が現れた場合は使用を中止し、医師の診察を受けてください。

ケトコナゾールの作用機序

ケトコナゾールには、真菌(カビ)の細胞が持つ細胞膜の成分エルゴステロール(※1)の生合成を阻害する働きがあります。

エルゴステロールの生合成が阻害されると、真菌(カビ)の発育や代謝を抑制・阻止することができるため、殺菌的な作用によって症状を改善できます。

(※1)エルゴステロールとは…菌類の細胞膜を構成する物質。抗真菌薬の開発に応用される物質でもある。

ケトコナゾールの併用注意

以下の項目に当てはまる人は、ケトコナゾールを使用する前に医師に相談し、併用しても問題がないか確認する必要があります。

・過去にケトコナゾールが含まれる薬を使ってアレルギー症状が出た人
・現在妊娠している人、妊娠の可能性がある人
・現在授乳中の人
・他の薬を服用している人
・12歳未満の子ども

ケトコナゾールの併用禁忌

ケトコナゾールを外用薬として使用する場合、併用禁忌薬は特にありません。
ただし、もし何かの薬を服用していてケトコナゾールと併用しても問題ないか気になる場合は、念のため医師に相談することをお勧めします。

また、海外で処方されている錠剤タイプなどの経口薬でケトコナゾールを服用する際は、以下の薬との服用に注意が必要となります。

・制酸薬
制酸薬と併用した場合、胃の酸性度が低下してケトコナゾールの成分吸収が低下する恐れがあります。

ケトコナゾールを成分とする人気の治療薬

ケトコナゾールが有効成分として含まれている、人気の治療薬をご紹介します。

  • ケトクリーム

    ケトクリーム

    ケトクリームは、国内の病院でも処方されている「ニゾラールクリーム」と同じ成分が含まれている医薬品です。
    患部に直接塗るクリームタイプの外用薬で、刺激痛といった副作用が比較的少ないという特徴があります。

    ケトクリームに含まれる有効成分ケトコナゾールは、真菌(カビ)を殺菌して増殖を抑える効果があり、カンジダ症や水虫、いんきんたむし、癜風、脂漏性皮膚炎といった症状を改善できます。

    ケトクリーム

  • ニゾラールクリーム

    ニゾラールクリーム

    ニゾラールクリームは国内の病院でも処方されている医薬品で、真菌に対して強力な抗真菌効果を持っています。
    浸透性が高く、伸びが良いクリームタイプの外用薬で、刺激痛といった副作用が比較的少ないという特徴があります。

    ニゾラールクリームに含まれる有効成分ケトコナゾールは、真菌(カビ)を殺菌して増殖を抑える効果があり、カンジダ症や水虫、いんきんたむし、脂漏性皮膚炎といった症状を改善できます。

    ニゾラールクリーム

  • マックダームK10クリーム

    マックダームK10クリーム

    マックダームK10クリームは、国内の病院でも処方されている「ニゾラールクリーム」と同じ成分が含まれている医薬品です。

    マックダームK10クリームに含まれる有効成分ケトコナゾールは、真菌(カビ)を殺菌して増殖を抑える効果があり、カンジダ症や水虫、いんきんたむしといった症状を改善できます。
    その他にもステロイド剤の成分フルオシノロンアセトニドや抗生物質のネオマイシン硫酸塩、メントールも含んでいて、様々な皮膚疾患の治療に効果があります。

    マックダームK10クリーム

  • ニゾラール

    ニゾラール

    ニゾラールは、国内の病院でも処方されている「ニゾラールクリーム」と同じ成分が含まれている医薬品です。

    錠剤タイプなので、クリームタイプの外用薬よりも体の隅々まで成分がいきわたり、効率の良い治療ができます。

    ニゾラールに含まれる有効成分ケトコナゾールは、真菌(カビ)を殺菌して増殖を抑える効果があり、カンジダ症や水虫、いんきんたむし、フケといった症状を改善できます。

    ニゾラール