ジャディアンスは食事抜きで飲んでもいい？

ジャディアンスを飲むときに「ダイエットのために食事は抜く」という人もいるかもしれません。
しかし、ジャディアンスを食事抜きで飲むことは避けてください。

なぜ、ジャディアンスを飲んで食事を抜くことは避けなければいけないのでしょうか？

この記事では、ジャディアンスを食事抜きで飲むことを避ける理由や食事が与える影響などについて解説していきます。

ジャディアンスを使ってダイエットをするか検討している人や、ジャディアンスと食事の関係性について知りたい人は是非最後までご覧ください。

ジャディアンスを飲むときに食事抜きを避ける理由

ジャディアンスを飲むときに食事抜きを避ける理由は、低血糖などの副作用を引き起こすリスクが高くなるからです。

低血糖はジャディアンスの重大な副作用のひとつです。
低血糖になると空腹感や動悸、めまい、頭痛、冷や汗などの症状が現れ、悪化すると意識障害や昏睡に至る危険性があります。
特にシックデイなどで食事が取れないときは注意が必要です。

シックデイとは

シックデイとは、糖尿病の人が発熱・下痢・嘔吐・食欲不振などで食事や水分が取れず、脱水を引き起こしたり血糖コントロールが不安定になったりする期間のことです。

シックデイでは、日頃血糖値が安定していても著しい高血糖になり糖尿病性ケトアシドーシスを引き起こす場合があります。
糖尿病性ケトアシドーシスは症状が悪化すると昏睡に陥る可能性がある危険な状態です。
また、食事や水分が取れないことによって低血糖になる可能性もあります。

いつシックデイになるかは予測ができません。
そのため、事前にかかりつけ医とシックデイのときはどのような対応をするかを相談して決めておくと安心です。

ジャディアンスと食事の影響

ダイエット目的でジャディアンスを飲む場合、ジャディアンスを飲むことに加えて食事を抜いたり、食事量や栄養素を制限したりするという人もいるかと思います。
しかし、不規則な食事や過度な食事制限はダイエットでも健康面でも悪い影響を受けるためおすすめできません。

食事量の不足は、低血糖やケトアシドーシスを引き起こす原因になります。
さらに、過度に特定の栄養素を制限することも副作用を引き起こす原因になるのです。
また、不規則な食事や過度な食事制限によって痩せた場合、元の食事に戻したときにリバウンドしやすくなります。

ジャディアンスを飲むと、食事で取った余分な糖を尿から排出する働きが体重減少につながります。
そのため、食事を取りながらダイエット効果が期待できるのです。

普段から食事量や食事内容に問題がない場合は、過度な食事制限は避けてください。
そして、食事は軽めでもいいので抜かないようにしましょう。

なお、ジャディアンスを使ったダイエットの効果的なやり方について紹介している記事もあります。
ダイエットの参考に是非あわせてお読みください。

ジャディアンスダイエットについて詳しくはこちら

食事抜きのデメリット

食事を抜くと一時的には体重が減ります。
しかし、その一方で下記のようなデメリットがあるのです。

・食事を抜くと次の食事までの時間が長くなり空腹感から1度の食事で大量に食べてしまう
・空腹の状態が長く続いた後に急に食事を取ると食後の血糖値が急上昇して太りやすくなる

このように、痩せるために食事を抜くことで逆に太りやすくなる可能性があります。

また、食事を抜くと血糖値が急激に下がり脳にもダメージを受けます。
思考力や集中力が低下したり、気分のむらが激しくなってイライラしたり、疲れを感じやすくなったりするのです。

つまり、安易に食事を抜くとダイエットにも健康にも悪影響を及ぼすのです。

ジャディアンスと糖質制限

ジャディアンスを飲んでいるときは、特に過度な糖質制限をしてはいけません。

その理由は、過度な糖質制限がケトアシドーシスを引き起こす原因になるからです。
ケトアシドーシスは悪化すると昏睡に陥り命に関わることもあります。

また、ジャディアンスを飲むと1日60～100gの糖が尿から排出されます。
そのため、ジャディアンスを飲むことに加えて過度な糖質制限をおこなうと低血糖に陥る可能性もあるのです。

糖質はエネルギーとしてある程度は必要な栄養素で、1日の目安は320gとされています。
そのため、ジャディアンスを飲んでいる期間中の過度な糖質制限は避けましょう。

ジャディアンスとファスティングの併用

ファスティング中にジャディアンスを飲むことは安全性が確立されていません。

ファスティングとは一定の期間、全ての食べ物または特定の食べ物を断つことです。
食べ物を取らずに水しか飲まない方法や、食べ物の種類や食べてもいい時間を制限する方法などがあります。

ファスティングと糖尿病の関係については、これまでに様々な研究がおこなわれてきました。
ファスティングによって2型糖尿病が改善したという報告がある一方で、ファスティングによって2型糖尿病の発症リスクが高くなるという報告もあります。
いずれも小規模な試験であるため、安全性について結論付けることは難しいとされています。

ただ、食べ物を全く取らないファスティング中にジャディアンスを飲むことは避けましょう。

ファスティング中にジャディアンスを飲む場合は、体調に十分注意する必要があります。
もし、副作用が出て症状が重い、長引くといった場合は医療機関を受診して医師に相談してください。

食事の取り方で気を付けること

食事のとり方では下記の3つのポイントに気を付けることが重要です。

・食事の量
・食事の回数
・栄養バランス

1日の食事量は「消費カロリー≧摂取カロリー」にすることが推奨されています。
摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまうと、体重を減らすことは難しくなります。
まずは自分の1日の消費カロリーを知ることから始めましょう。

また1日の食事量が同じでも、3食に分けて少しずつ食べるのと1食で大量に食べるのでは血糖値の上がり方が変わります。
1食で大量に食べると血糖値が急上昇するため、体がダメージを受けてしまうのです。
そのため、1日の食事は数回に分けて少しずつ食べることがおすすめです。

そして、栄養バランスも食事の取り方で重要なポイントとなります。
推奨されている栄養バランスは「炭水化物：たんぱく質：脂質＝5：2：3」です。

このように、ダイエットにおいても健康のためにも適切な量と回数で栄養バランスのとれた食事を取ることが大切になるのです。

まとめ

ここまでにお伝えしたことのポイントをまとめました。

• 食事抜きでジャディアンスを飲むことは避ける
• 食事抜きでジャディアンスを飲むと副作用のリスクが高くなる
• 食事はダイエットにおいて大きな影響を及ぼしている

ダイエットに夢中になりすぎて健康を損ねないよう、規則正しくバランスのとれた食事を適切な量で取ることを心がけましょう。

Q&A

ジャディアンスと食事についてのよくある質問にお答えします。

Q.ジャディアンスを服用するときは朝食を食べない方がいいですか？

A.ジャディアンスを飲むときは朝食も取るようにしてください。

その理由は、ジャディアンスを飲んで朝食を取らないと低血糖や脱水などの副作用が起こりやすくなるからです。

起きてすぐは食欲が出ないという場合もあるかもしれません。
その場合は、軽めでも構わないので朝食も食べるようにしましょう。

Q.ジャディアンスを朝飲み忘れたらどうしたらいいですか？

A.朝にジャディアンスを飲み忘れた場合はその日の分はとばしてください。
そして、翌日の朝に1回分だけ飲みましょう。

もし、飲み忘れても絶対に1度に2回分をまとめて飲んではいけません。

Q.ジャディアンスは糖尿病と心不全どちらに有効ですか？

A.ジャディアンスは糖尿病と心不全のどちらにも有効です。

ジャディアンスは2型糖尿病と慢性心不全への効果が認められており、治療に使用されています。