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メトホルミンを1日2回飲む理由は?

メトホルミンを1日2回飲む理由

メトホルミンを1日2回飲むとされているのは、飲み忘れ防止が理由です。

では、飲む回数を1日2回ではなく1日3回や1日1回にすると、副作用や効果に違いはあるのでしょうか。

この記事では、このような疑問をお持ちの人に向けて、メトホルミンの飲む回数における違いについて分かりやすく解説していきます。

また、メトホルミンは1日何錠飲めるのか、飲み忘れてしまったときのリスクや対処法はどのようなものかなど、メトホルミンを実際に飲むときに知っておきたいことについても幅広く触れています。

自分に合ったメトホルミンの飲み方を見つけられる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

メトホルミンを1日2回飲む理由

メトホルミンを1日2回飲む理由

メトホルミンを1日2回飲む理由は、飲み忘れが発生しにくい飲み方であるためです。

これだけ聞くと、「1日2回だと飲み忘れにくいってどういうこと?」と思う人も多いでしょう。
なぜ1日2回飲む方法が飲み忘れにくいのか、その理由を詳しく解説します。

まず、メトホルミンは飲み続けることで効果を発揮するタイプの医薬品です。
そのため、飲み忘れてしまうと効果を得ることができません。

そんな中、糖尿病治療において、メトホルミンを朝昼夕の1日3回飲むと指定されると昼の飲み忘れが多くなるという報告や、昼の服薬率がたったの30%というデータが挙がったのです。

この結果を踏まえた医師の工夫により、メトホルミンは飲み忘れにくい朝夕の1日2回飲むとされるようになりました。

つまり、メトホルミンは必ず1日2回飲まなければならないという決まりはありません。

では、実際にメトホルミンの1日に飲む回数を変えることで、効果や副作用に違いは出るのでしょうか?
次の項目で詳しく解説します。

ちなみに、基本的な飲み方以外にも、メトホルミンのダイエット効果をより高める飲み方がいくつか存在します。
別の記事で詳しく紹介していますので、ダイエットで大きな効果を出したい人はぜひご覧ください。

メトホルミンは1日2回で飲まないと効果が変わる?

メトホルミンは、1日に飲む回数によって効果が変わることはありません。

メトホルミンの効果は1日に飲んだ量で決まるため、1日の中で飲んだ量が同じであれば、1回で飲み切っても2回、3回に分けて飲んでも効果は同じです。

自分で飲みやすいタイミングと量を決められるのは便利ですよね。

ただし、メトホルミンは飲み続けることで効果が出る医薬品のため、飲み忘れが多くなってしまうと効果も出なくなります。

継続した効果を得るためにも、飲み忘れを防ぐ工夫をしながら自分が毎日続けやすい飲み方を見つけていきましょう。

では、そもそもメトホルミンには具体的にどのような効果があるのでしょうか?
次の項でメトホルミンが持つ効果について紹介します。

メトホルミンの効果

メトホルミンの効果

メトホルミンは、

・食べ過ぎ防止
・血糖値を下げる
・代謝を上げる

といった3つの効果を持っており、糖尿病治療やダイエットにおいて大きな期待をされています。

血糖値を下げることで糖尿病における血糖コントロールが改善されたり、食べ過ぎを防止することで体重が減少したりといった効果がみられるためです。

また最近では、メトホルミンが美肌効果や若返り効果にも期待できるという報告が増えています。

肌や髪、内臓などの老化の原因のひとつに糖があります。
メトホルミンは、この糖が体内で作られることを防いだり、余分な糖を排出したりする働きがあるため、アンチエイジングに役立つと考えられているのです。

ちなみに、メトホルミンはどの分野においても基本的な飲み方は変わらず、1日2回、食前後で飲むとされています。

メトホルミンの基本的な飲み方をしっかり押さえて、3つの効果を最大限に引き出しましょう。

メトホルミンは1日2回で飲まないと副作用が出やすくなる?

メトホルミンは、1回に飲む量が増えると副作用が出やすくなります。

つまり、飲む回数を1日1回にすると、1日に2回飲むときよりも1回分の量が増えるため、副作用が出やすくなるのです。

反対に、飲む回数を1日3回にすると、2回で飲んだ時よりも副作用が出にくくなります。

以下の表に、メトホルミンを飲む回数による効果、副作用、特徴の違いをまとめました。

飲む回数 1日1回 1日2回 1日3回
効果 同じ 同じ 同じ
副作用 出やすい 出にくい 最も出にくい
特徴 副作用が出やすい 飲み忘れにくい 飲み忘れやすい

副作用が心配な人は、メトホルミンを1日3回に分けて飲むことに加え、食事と一緒もしくは食後すぐに飲むことがおすすめです。
メトホルミンは、食事となるべく近いタイミングで飲むことで吸収スピードが遅くなるため、副作用が出にくくなります。

また、メトホルミンによる副作用は、メトホルミンを飲み続けることで症状が治まることが多いです。
体を慣らして症状を治めるためにも、継続できる飲み方を見つけましょう。

メトホルミンの服用回数ごとの飲み方

メトホルミンの服用回数ごとの飲み方

ここまで、飲む回数における効果や副作用の違いについて解説してきました。

ここからは実際に飲むときのポイントや注意点についてお話していきます。

メトホルミンを飲む人の中には、「食事の時間が不規則なので1日1回の服用で済ませたい」という人もいれば、「副作用が心配なので1日3回に分けて飲みたい」という人もいるでしょう。

そこで、次の項から飲む回数ごとにわけて、それぞれポイントや注意点をまとめました。

メトホルミンを1日1回で飲むとき

メトホルミンを1日1回で飲むときのポイント・注意点は以下の通りです。

・メトホルミンを1回で飲む量の上限は750㎎~1000㎎
→メトホルミンは1日に2250㎎まで飲むことができますが、1回に飲める量は1000㎎までとされています。
そのため1日1回の服用であれば、1000㎎よりも多い量を飲むことはできません。

・飲むタイミングは朝食後がおすすめ
→1日の飲むタイミングの中でメトホルミンが最大限に効果を発揮するのは、起床後の朝食時とされています。

・メトホルミンを医師から処方されている場合は、自己判断で1日1回にまとめない
→糖尿病治療などにおいて医師からメトホルミンを処方されている場合は、飲み方は必ず医師の指示に従ってください。

メトホルミンを1日2回で飲むとき

メトホルミンを1日2回で飲むときのポイント・注意点は以下の通りです。

・飲むタイミングは自由
→朝食を取る習慣がない人は昼と夜に、昼食を取らない人は朝と夜になど、自分の生活リズムに合わせて好きなタイミングでメトホルミンを飲むことができます。

・食事ができない場合はその回の分はスキップ
→メトホルミンには、食事ができない時は飲んではいけないというルールがあります。
空腹時に飲むと副作用が強く出たり、低血糖になったりする可能性があるため、食事ができなかったときはその回の服用はスキップし次の回から再開してください。

メトホルミンを1日3回で飲むとき

メトホルミンを1日3回で飲むときのポイント・注意点は以下の通りです。

・飲み忘れない
→1日3回飲む方法では、1回の飲み忘れを他の時間帯で補うことができないため、飲み忘れがないようにしましょう。

・食事の間隔が短いときはスキップ
→メトホルミンは、基本的に6時間程度は飲む間隔をあける医薬品です。
次の食事まで3~4時間程度しかなかった場合は、その回の服用はスキップしましょう。

・食事ができない場合はその回の分はスキップ
→空腹時に飲むと副作用が強く出たり、低血糖になったりする可能性があるため、食事ができなかったときはその回の服用はスキップしましょう。

メトホルミンを飲み忘れたときはどうすればいい?

メトホルミンを飲み忘れたときはどうすればいい?

メトホルミンを飲み忘れた場合、食後から30分以上経っていたらその回の分はスキップしてください。
夜寝る前に夕食後の飲み忘れに気が付いた場合は、その時に飲んでも大丈夫ですが空腹であれば避けましょう。

また、食事が取れなかった時もメトホルミンを飲まないでください。
食事をしない時にメトホルミンを飲むことは、低血糖や副作用が強く出る可能性があるため危険です。

飲み忘れたからといって1度に2回分飲むことも同じように危険なため、次の回から通常通り1回分の量で再開しましょう。

メトホルミンの1日量は?

メトホルミンの1日量は、500㎎~2250㎎です。

1日最大摂取量は2250㎎ですが、メトホルミンは1回に飲める量が1000㎎までと決められているため、2250㎎飲むときは1日3回に分けて750㎎ずつ飲むことがおすすめです。
1錠250㎎のメトホルミンでこの量を飲む場合、1日9錠飲むことになります。

また、2250㎎を超える量を飲むと、副作用が強く出る、低血糖を起こすなどの可能性があるため、必ず用量を守って飲んでください。

メトホルミンと他の医薬品を併用するときの飲む回数は?

メトホルミンを他の医薬品と併用する場合でも、基本的にメトホルミンを飲む回数は変えなくても大丈夫です。
ただし、併用する医薬品との飲み合わせや医薬品ごとの飲み方はそれぞれしっかりと確認してください。

また、併用する医薬品とメトホルミンの飲み方が全く違う場合もあります。
飲み忘れや飲み間違いをしないよう、自分が続けやすい方法を見つけて併用しましょう。

まとめ

ここまで解説したことをまとめました。

  • メトホルミンを1日2回飲むとされているのは飲み忘れ防止のため
  • メトホルミンは飲む回数が変わっても効果は変わらない
  • ただし飲む回数が増えると副作用が出やすくなる
  • メトホルミンは飲み続けることで効果が出る医薬品のため、飲み忘れに注意する
  • 飲み忘れた場合や食事しない時、空腹時は基本的にその回の分をスキップする

メトホルミンは飲む回数が変わっても効果が変わらない医薬品です。
自分が飲み続けやすい回数を見つけ、大きな効果につなげましょう。

Q&A

Q&A

メトホルミンの飲む回数に関連して、よく挙がる質問にお答えします。

Q.メトホルミンはどれくらいで効果が出るのか?

A.飲んでから半年後に効果が現れはじめ、54週間後には平均1.2㎏の体重減少が認められたという結果が報告されています。

ただメトホルミンの口コミには、「3カ月で体重が減った」「3週間で4㎏減った」などの意見もあるため、効果には個人差があると言えるでしょう。

ちなみに、メトホルミンの血中半減期(体内に入った医薬品が代謝や排泄などで半分に減るまでの時間のこと)は5時間程度ですが、1日に飲む回数によって効果が変わることはありません。

Q.メトホルミンの副作用には何がある?

A.主な副作用として、下痢吐き気といった消化器症状が挙げられます。

また、これらの副作用が原因で乳酸アシドーシスなどの重大な疾患を引き起こす場合もありますが、発症率はごく稀です。

Q.メトホルミンを食前に飲むか食後に飲むかで効果に違いはある?

A.メトホルミンは、食前に飲んでも食後に飲んでも効果に違いはありません。

副作用が心配な場合、食後にメトホルミンを飲むと副作用が起こりにくくなります。