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フリバンセリンとは

フリバンセリンとは

フリバンセリンは性的欲求低下障害の治療薬です。商品名ではなく成分の名称となります。

フリバンセリンの効果や作用機序、副作用や服用方法などについて詳しく解説します。

フリバンセリンを含む治療薬

フリバンセリンを含む治療薬は下記です。

フリバンセリンを含む治療薬一覧表
画像 商品名
フリバン フリバン

フリバンセリンは2015年8月にFDAにより性的欲求低下障害の治療薬として、はじめて承認された成分になります。

もともとは抗うつ剤の成分として開発されましたが、臨床データーをとっていく中で、性的欲求低下障害の治療に有効だということがわかり研究が進められました。

承認されるまでに2010年、2013年と2度承認を見送られていましたが、女性が快適な性生活を過ごせるよう、さらに研究・開発が進められついに販売されるまでに至った成分となっています。

フリバンセリンの効果

フリバンセリンの効果

フリバンセリンの効果は、身体ではなく脳(脳中枢神経)に直接働きかけ、ホルモンの分泌を調節する働きがあり性行為に対して積極的な気持ちにさせる効果があります。

女性の性欲をアップさせることから閉経前の女性の持続的性欲減退の改善にも効果があるとされています。

性行為をしたくてもその気になれない人や、うつ病、メンタルの影響による性欲低下、不感症やセックスレスといった症状をもつ人に有効です。

性行為に対してまったく興味がない人や、そもそも性欲がある人が服用しても特に効果を感じることはない。とされています。

また、感度がアップする、オーガズムに達しやすくなるといった媚薬効果もありません。

発現時間

フリバンセリンは継続して服用することで、約4~8週間以上で効果を体感することができます。
(※効果発現のタイミングには個人差があります。)

持続時間

毎日服用することで性欲が徐々に増進していきます。

ラブグラとの違い

ラブグラとの違い

フリバンセリンと同じナイトライフ向上を目的とした女性用の治療薬は他にもあります。

そのなかで一番有名なのが「ラブグラ」で、フリバンセリンとは異なった成分、男性用のED治療薬バイアグラと同じ「シルデナフィル」が配合されています。

服用することで女性器周辺の血流を促進し膣内に潤いをもたせ、感度アップにも有効です。

フリバンセリンは継続して服用する必要があり、女性用の性欲増進剤です。

対してシルデナフィルは性行為の前に服用することで即効性があり、不感症やオーガズム障害に対して効果があります。

同じ女性用ですが、成分によって時間や効果、作用など全く違った分類となりますのでご自身の症状に合った薬を選んで治療するということが大切です。

フリバンセリンの作用機序

フリバンセリンの作用機序

フリバンセリンは抗うつ剤と似た作用で脳内の神経伝達物質のバランスを整えるといった効果があります。

性欲を減退させる作用のあるセロトニン受容体(5-HT1A受容体および5-HT2A受容体)を抑制し、性欲や興奮を高める快楽ホルモンであるドーパミンやノルアドレナリンの分泌を促進させます。

バランスが整えられると興奮を高めるドーパミンが優位となるため、性的欲求が刺激され性欲が向上し、下記の症状を改善することができます。

性的欲求低下障害の症状

・性行為への関心がない
・性欲がわかない
・性行為を避ける行動をする
・セックスレス

上記の症状はストレスやうつ病といった精神的要因で引き起こされることが多く、重度の性欲減退や性的興奮障害といった症状へと繋がるケースもあります。

フリバンセリンの服用方法

フリバンセリンの服用方法

1日1回、就寝前に1錠(100mg)を水またはぬるま湯で服用します。

最大限の効果を得るには、性行為の時のみ服用するのではなく、毎日の継続した服用が推奨されています。

海外の医薬品となるため、日本人など小柄な体格の人には成分量が多くなってしまう場合があります。

初めて服用する場合はピルカッターを使ってカットし、少ない成分量から服用を開始してください。

男性が飲んだ場合

フリバンセリンを男性が服用した場合、作用は女性と同様になりますのでドーパミン、ノルアドレナリンを増加、セロトニンを抑制する作用が見込め、性欲が増進される可能性があります。

ただし、女性同様、性欲が減退している人にのみ有効です。

さらに男性の場合はノルアドレナリンとセロトニンのバランスによって、普段より早く射精してしまう可能性があります。

このため、遅漏改善にも効果が見込めるといわれていますが、あくまでも女性の性的欲求低下障害の治療薬として認められているものであり、遅漏への効果が認められているわけでありません。

フリバンセリンの副作用

フリバンセリンの副作用

フリバンセリンの主な副作用は以下となります。

・吐き気
・めまい
・眠気
・疲労感
・胃痛
・口腔内乾燥
・ほてり
・動悸
・低血圧

これらの症状は薬が作用していることで起こります。
作用が薄れていくと同時に副作用も徐々に落ち着くことがほとんどです。

低頻度ですが不安、便秘、腹痛、発疹、血圧の上昇があります。
一時的な症状の場合が多く、重症化することは稀です。

身体に異常を感じた場合や薬の効果が切れているにもかかわらず、症状が落ち着かない。または悪化する場合は服用を中止し、医師の診断を受ける必要があります。

参考サイト:KEGG DRUG「フリバンセリン」

フリバンセリンの注意点

フリバンセリンの注意点

フリバンセリンは服用時に注意しなければならない点がいくつかあります。
必ずチェックしてから服用するようにしてください。

アルコールとの併用

アルコールと併用することで低血圧、失神、めまいといった重篤な副作用のリスクを高める恐れがあります。

また、グレープフルーツ(ジュースも含む)との併用も控えるようにしてください。
副作用を過剰に強めてしまうことがあり、重度の低血圧、失神が起こるリスクが高まると報告されています。

摂取量を守る

一度の服用で摂取できる限度量は100mgまでとなっています。

決められた用法用量を守って服用してください。

たくさん飲んでも効果の強さは同じです。
副作用を強く引き出してしまうことがあるので摂取量は必ず守りましょう。

その他

・服用後、一時的にめまいや眠気があらわれることがあります。
車の運転や機械の操作、高所で作業を行う際には十分な注意が必要です。

・過去に医薬品を使用し、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある人は、服用する前に医師に相談してください。

・ホルモン避妊薬を服用中の人は注意が必要です。
同時に服用することで副作用を強く引き出してしまう可能性があります。

服用する前に必ず医師と相談してください。

フリバンセリンの併用禁忌

フリバンセリンの併用禁忌

以下の内容にあてはまる人はフリバンセリンを成分とした治療薬を服用してはいけません。

・過去にフリバンセリンによって過敏症などを起こしたことがある人
・重度の肝機能障害のある人
・脳卒中、心臓発作の経験がある人
・出血障害がある人
・血圧が乱れている人(90/50mmHg以下の低血圧、170/100mmHg以上の高血圧)
・うつ病を患っている、抗うつ剤を服用している人
・妊娠中および授乳中の人、または妊娠の可能性のある人
・アルコール中毒の人

フリバンセリン配合の女性用バイアグラ

フリバンセリン配合の女性用バイアグラ「アディー」は、海外では1錠あたり26ドル(日本円で約3000円)で販売されています。
1ヶ月の費用は約90000円とかなり高額となっています。

ジェネリック医薬品であれば約4分の1の価格で購入することが可能です。

アディーと同じ有効成分フリバンセリンを配合ジェネリツク医薬品は下記になります。

  • フリバン

    フリバン

    性的欲求低下障害治療薬「アディー」のジェネリック医薬品となり、女性向けの商品になります。
    脳の神経伝達に働きかけ性的欲求に作用し、気分を高め性欲をアップさせる効果があります。

    服用後すぐに効果が出るのではなく約4~8週間、継続的に服用を続けることで効果を実感することができます。