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リベルサスの飲み合わせについて解説

リベルサスの飲み合わせについて解説

ダイエットのためにリベルサスを飲んでいる人の中には、
「風邪を引いたんだけど、一緒に風邪薬を飲んでも大丈夫?」
「リベルサスには飲み合わせが悪い薬とかあるの?」
そんな疑問をお持ちの人もいらっしゃるのではないでしょうか。

リベルサスは、同じくダイエット薬として使われているメトホルミンやフォシーガなどの医薬品と飲み合わせることで、相乗効果に期待できます
ただし、数ある医薬品の中には飲み合わせに注意が必要なものも少なくありません

そこで、この記事では他の医薬品との併用を考えている人や常用薬がある人のために、飲み合わせに注意が必要な医薬品や、リベルサスを飲む際の注意点について解説します。

リベルサスとの飲み合わせで注意が必要な医薬品

リベルサスとの飲み合わせで注意が必要な医薬品

リベルサスとの併用にあたって注意が必要な医薬品として挙げられるのは、糖尿病治療薬とレボチロキシン製剤です(あくまでも「併用注意薬」であり、併用が禁じられた「併用禁忌薬」ではありません)。

以下、まずはそれぞれの医薬品について解説します。
注意が必要な理由について解説しつつ、具体的に該当する医薬品の名称などを挙げているので、確認してみてください。

ちなみに、日常生活を送る中で飲む機会が多い風邪薬や、ロキソニンなどの鎮痛薬は、リベルサスと併用しても問題ありません

ただし、そもそもリベルサスの禁忌に該当する場合(膵炎になったことがある、胃摘出術を受けた、妊娠の予定がある等)、リベルサスを飲むことはできません。

禁忌については、別の記事で詳しく解説しています。
気になる人はこちらをご覧ください。

糖尿病治療薬との併用について

リベルサスとの併用に注意が必要な糖尿病治療薬としては、主に以下のものが挙げられます。
・ビグアナイド系薬剤(グリコラン、メトホルミン等)
・スルホニルウレア剤(オイグルコン、グリベンクラミド等)
・速効型インスリン分泌促進剤(スターシス、ファスティック等)
・α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、セイブル等)
・チアゾリジン系薬剤(アクトス、ピオグリタゾン)
・DPP-4阻害剤(グラクティブ、ジャヌビア等)
・SGLT2阻害剤(フォシーガ、カナグル等)
・インスリン製剤(ノボリン、ヒューマリン等)

これらの糖尿病治療薬とリベルサスを併用することにより、低血糖が現れやすくなるリスクがあります。
いずれの医薬品にも、血糖値を下げる作用があるためです。
リベルサスにも血糖値を下げる作用があるため、相互作用によって低血糖のリスクが上昇します。

併用した全ての人が低血糖になるわけではありませんが、上記のうちスルホニルウレア剤、インスリン製剤との併用はとくにリスクを高めるとされているため、注意が必要です。

レボチロキシン製剤との併用について

レボチロキシン製剤は甲状腺ホルモンを補う作用を持つ医薬品で、甲状腺機能低下症、甲状腺腫などの治療に用いられています。
よく使用される医薬品としては、チラーヂン(チラージン)などが挙げられます。

そんなレボチロキシン製剤とリベルサスとの飲み合わせに注意が必要とされているのは、併用によってレボチロキシン製剤の効果が増強される可能性があるためです。
その結果、レボチロキシン製剤による副作用のリスクが上昇します。

レボチロキシン製剤の副作用として挙げられるのは、主に発疹やかゆみといった過敏症状です。
また、稀に狭心症、肝機能障害、黄疸などを引き起こすことがあります。

リベルサスとピルの併用について

リベルサスとピルの併用について

ピルは、主に妊娠を望まない女性のための経口避妊薬です。
また、生理を抑える効果があるため、最近では生理予定日のコントロール生理痛の軽減のために飲む女性も増えています。

そんなピルとリベルサスは、併用することが可能です。
しかし、可能ではあるものの、「併用は問題ない」という意見と「併用には注意が必要」という意見がそれぞれ見られます。

「併用には注意が必要」といわれているのは、リベルサスとピルを飲み合わせることで、リベルサスの血糖値を下げる作用が弱まる可能性があるためです。
リベルサスの開発過程における臨床試験では、ピルとの併用は問題ないという結果が出ていますが、「血糖降下薬と経口避妊薬を併用すると血糖値を下げる作用が弱まるのではないか」ともいわれています。

そのため、基本的にリベルサスとピルを飲み合わせるのは可能ですが、心配な人は飲み始める前に医師や薬剤師に相談したほうが安心でしょう

なお、リベルサスとピルとの併用については、別の記事でも詳しく解説しています。
気になる人は、こちらもあわせてご覧ください。

リベルサスを飲むときに注意すること

リベルサスを飲むときに注意すること

リベルサスは、メトホルミンやフォシーガなどと飲み合わせることで相乗効果による高いダイエット効果が期待できますが、飲み方を間違えると思うような効果を得られません

とくに注意すべき点として挙げられるのは、以下の通りです。
・空腹時に120ml以下の水で飲む
・服用後30分間は飲食や他の医薬品を飲んではいけない
・錠剤を粉砕、分割、かみ砕いて飲まない

リベルサスは、6時間以上の絶飲食の時間を取り、空腹状態で120ml以下(紙コップ半分以下)の水を使って飲みましょう。
飲むタイミングは、起床時がおすすめです。

さらに、リベルサスを飲んだ後は、最低でも30分(理想は2時間)の絶飲食の時間を取りましょう。
胃に飲食物がある状態では有効成分の吸収がうまくいかなくなるため、要注意です。
ちなみに、絶飲食の時間中は、メトホルミンやフォシーガなど他の医薬品も飲んではいけません。

また、錠剤を粉砕、分割したり、かみ砕いたりしてはいけないのは、性質の変化を招く恐れがあるためです。
結果的に、有効成分の吸収に悪影響を及ぼす可能性があります。
リベルサスの効果を正しく得るために、注意しましょう。

なお、リベルサスの正しい飲み方についてはこちらでも詳しく解説しています。

まとめ

  • リベルサスは併用禁忌薬はないが併用注意薬がある
  • 常用薬がある人はリベルサスの服用前に医師や薬剤師に相談すると安心
  • リベルサスの飲み方にも注意が必要

リベルサスには、「飲み合わせが悪いため併用してはならない」という併用禁忌薬は存在しません
しかし、「リスクがあるため併用する場合は注意すべき」という併用注意薬があります。
該当する医薬品を常用している人は注意し、不安な人は医師や薬剤師など専門家に相談しましょう。

また、リベルサスによるダイエット効果を正しく得るためには、飲み方に注意が必要です。
飲むときの水の量、飲む前後の絶飲食など、とくに気をつけましょう。
リベルサスダイエットをよりスムーズに進めるために、ぜひ参考にしてみてください。

Q&A

Q&A

ここでは、リベルサスと他の医薬品との飲み合わせについて、「よくある質問」にお答えします。
リベルサスの飲み方についての疑問にもお答えしているので、要チェックです。

Q.防風通聖散とリベルサスは一緒に飲める?

A. 防風通聖散とリベルサスの併用は可能です。
防風通聖散は肥満症や便秘などに効くとされる漢方薬で、1日2回、食前(食事の30分前)または食間(食事の約2時間後)に飲みます。
そんな防風通聖散とリベルサスの飲み合わせについて、とくにリスクは報告されていません。
ただし、リベルサスは飲む前後に絶飲食の時間を取る必要があるため、注意が必要です。
リベルサスを起床時に飲む場合、防風通聖散は食間に飲みましょう。

Q.リベルサスを飲むときは食事をとらない方がいい?

A. リベルサスを飲む直前・直後に食事をとってはいけません。
リベルサスは、6時間以上を目安とする絶飲食の時間を経た後、空腹時に飲む必要があります
また、リベルサスを飲んだ後は最低30分間、飲食禁止です。

なお、飲んだ後の絶飲食は2時間程度が理想ですが、食事をとらない時間が長すぎると低血糖を起こす可能性が高まるため、注意しましょう。

Q.リベルサスを飲んでも水分補給はできる?

A. リベルサスを飲むための「120ml以下の水」以外は口にしないのが理想です。
基本的に、リベルサスを飲んだ後30分は飲食禁止のため、水分補給も控えましょう。
どうしても喉が渇いているとか、口の中が乾燥して気持ち悪いといった場合は、ごく少量の水を口に含むなど、最小限に抑えましょう。