ゼニカルのダイエット効果を忖度なしで解説！成功させるコツとは

ゼニカルは高度肥満や生活習慣病の治療薬として開発された医薬品ですが、現在はダイエット薬としても処方されており、話題を呼んでいます。

しかし、実際にダイエットを成功させている人が多い一方、
「ゼニカルダイエットは本当に効果がある？」
「ゼニカルの飲み方は？」
「ゼニカルを飲んでいるのに痩せないのはなぜ？」
「危険な副作用はない？」
という人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、この記事ではゼニカルダイエットに関する情報をまとめ、気になる疑問にお答えします。

ゼニカルダイエットの効果

ゼニカルは、ダイエット効果に期待できる医薬品です。
しかし、「飲むだけで本当に痩せられるの？」と不安な人は多いでしょう。
そこで、まずはゼニカルがどのように効果を発揮するのか、簡単に触れていきます。

ゼニカルは、脂質を分解する消化酵素の働きを阻害し、脂肪の吸収を抑制する効果を持っています。
脂っこいメニューの食事を摂ったときでも脂質が吸収されにくく、脂肪が付きにくくなるため、減量や体型維持に効果的です。
このような効果を持つことから、ゼニカルは「脂肪吸収阻害剤」に分類されています。

日本では未承認の医薬品であるため、名前に馴染みがない人もいるでしょう。
しかし、その効果や安全性は欧米諸国をはじめ100ヶ国以上で認められているため、安心して使用することができます。

ゼニカルの効果時間

ゼニカルの効果が期待できるのは、飲んでから最大2時間です。
飲んだ後30分から1時間ほどで血中濃度がピークになり、1～2時間後は半減期に入り、徐々に効果が落ちていきます。
そのため、食後の遅くとも1時間以内に飲むのがおすすめです。

なお、効果が持続している間は、食事で摂取した脂質の吸収を30%前後抑制するといわれています。

ゼニカルの体重減少量

ゼニカルの効果を実感するまでの期間を調べた試験では、体重が変化するまでに2～3週間、見た目に変化が現れて痩せるまでに6～12ヶ月かかるという結果が出ました。
また、もとの体重から5％以上減少した人の割合は5.3%、10%以上減少した人の割合は0.2%という結果も出ています。

上記のように、効果が現れるまで2～3週間かかりますが、早ければ2～3日程度で現れる人もいます。
人によって期間に大きな違いがあるのは、体重減少効果の現れ方は個人差が大きいためです。
また、普段の食事で摂っている脂質量にも左右されます。

ゼニカルの主な作用

ゼニカルを飲むことで痩せるメカニズムは、以下の通りです。

①脂質を分解するリパーゼ(消化酵素)の働きを阻害する
②脂質が体内に吸収されるのを防ぐ
③吸収されずに余った脂質は便とともに排出する

体内にある消化酵素には、炭水化物を分解するアミラーゼ、脂質を分解するリパーゼ、たんぱく質を分解するプロテアーゼなどがありますが、ゼニカルはその中でもとくにリパーゼの働きを阻害します。
さらに、リパーゼの働きを阻害することで脂質の吸収を抑制しつつ、余分な脂質を体外に排出する働きもあるため、ダイエット効果が期待されているといえます。

ゼニカルダイエットがおすすめの人

以下に該当する人には、ゼニカルダイエットがおすすめです。

・脂っこい食事を好む人
・体重を落としたいが、食事量を減らしたくない人
・ついつい食べ過ぎてしまう人
・食生活を変えられない環境にある人

ゼニカルは脂質が原因の肥満に対して有効であるため、とくに脂っこい食事が好きな人におすすめです。
また、痩せたい思いはあるもののきつい食事制限ダイエットには抵抗がある人や、仕事の接待などでどうしても外食の機会が多い人などにもおすすめといえます。

ゼニカルダイエットのコツ

ゼニカルダイエットを効率よく進めるコツは、食事中または食後1時間以内にゼニカルを飲むことです。
他にも、注意すべき点はいくつかあります。

ここでは、ゼニカルの基本的な飲み方や注意点、効果をより高めるための方法などについて解説します。
効率よくゼニカルダイエットを進めるために、ぜひ参考にしてみてください。

ゼニカルの飲み方

ゼニカルの用法用量は1日3回まで。1回に1錠ずつ飲みます。
朝・昼・晩の食事ごとに1錠ずつ飲むのがおすすめです。
その際は、食事中もしくは食後1時間以内に水で飲みましょう。
また、１錠飲んだ後は次の１錠を飲むまで少なくとも２時間は空けることが推奨されています。

なお、食事に脂質が含まれていない場合、1回分飲まなくても構いません。
食事の際に必ず飲まなければならないわけではなく、メニューに応じて飲むかどうか決めることができます。

注意点としては、「飲み忘れた場合は1回飛ばす」という点が挙げられます。
また飲み忘れた場合、次の食事での「まとめ飲み」はしないでください。
例えば昼食時に飲み忘れたからといって、夕食時に2錠まとめて飲むのはNGです。
ゼニカルは1回1錠と決められており、用量を超えて飲むと正常に効果が現れなくなったり、副作用が強まったりする恐れがあります。

なお、ゼニカルは通常2～3週間ほどで効果が現れますが、個人差があるため、人によっては１ヶ月以上かかることもあります。
ある程度、根気よく続けることが大切です。
また、あまりにも飲み忘れが多い場合、正常に効果が現れなくなる可能性があるため、注意しましょう。

このように、ゼニカルの効果を正しく実感するには、正しい飲み方でしっかり継続することが必要です。

効果高める方法

ゼニカルの効果を高めるためには、まずは正しく飲むことが重要です。
上記の飲み方を参考にしてください。

なお、飲み会やパーティーなどで食事が長時間に及ぶ場合もあるでしょう。
その場合、脂っこい食べ物を先に食べてすぐにゼニカルを飲むと効果を発揮しやすいため、おすすめです。

また、他の医薬品と併用するのも効果を高める方法のひとつとして挙げられます。
とくにメトホルミンとの併用がおすすめです。
メトホルミンには糖質の吸収を抑制する働きがあるため、ゼニカルと併用することで脂質と糖質の吸収をダブルで抑制できるため、より効率的にダイエットを進めることができます。

また、メトホルミンとゼニカル併用については、別の記事で解説しています。
気になる方はぜひご覧ください。

メトホルミンとゼニカル併用について詳しくはこちら

効果出ない理由

ゼニカルを飲んでいるにもかかわらず効果が出ない場合、以下のことが考えられます。

・もともと食事での脂質摂取量が少なく、効果が薄い
・食事が偏っている
・飲み方を間違えている

ゼニカルは脂質の吸収を阻害することでダイエット効果を発揮するため、もともと脂質の摂取量が少ない人にはあまり効果が見込めない可能性があります。

また、ゼニカルは脂質の吸収を阻害することができますが、糖質(炭水化物)の吸収は阻害できません。
そのため、例えば栄養バランスを考えずに麺類やスイーツばかり食べているような場合、ゼニカルを飲むだけでは思うようなダイエット効果を得られない可能性があります。

なお、ゼニカルは食事中に取り込まれる脂質に対しては有効ですが、すでに皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積されている脂肪に対しては効果がありません。

偏食しがちな人や、もうすでに脂肪がたっぷりついてしまっているという人は、ゼニカルを飲むだけでなく食事の栄養バランスの見直しや軽い運動などを取り入れてみましょう。

ゼニカルの副作用

代表的な副作用としては、次のようなものが挙げられます。

・油漏れ
・ビタミン不足
・便意がコントロールできなくなる
・おならや排便回数が増える
・油性または脂肪便が出る
・肌がカサつく

ほとんどの副作用は、食事を脂質の少ないメニューに変更することで対策できます。
上記の副作用は、脂質の吸収を抑制しつつ余った脂質を便と一緒に排出するというゼニカルならではの作用に由来したものです。
日々の食事を脂質の少ないメニューに切り替えることで、排出量も減り、副作用は抑えることができます。
また、ビタミン不足にはマルチビタミンサプリメントなどで対応するのがおすすめです。

また、ゼニカル副作用の油漏れについては、別の記事で詳しく解説しています。
気になる方はぜひご覧ください。

ゼニカル副作用の油漏れについて詳しくはこちら

まとめ

• ゼニカルはダイエット効果があり、食事で摂取した脂質の吸収を約30%抑制
• ゼニカルの効果を実感するまでの期間は、2～3週間が目安
• ゼニカルの効果を実感するまでは飲み続けること
• 脂っこい食事が好きな方はゼニカルダイエットに向いている
• 他の薬と併用することで、より効果が高まる

ゼニカルは、正しく使用することでより高いダイエット効果を発揮します。
ダイエットをしっかり成功させるために、ぜひ参考にしてみてください。

Q&A

ここでは、ゼニカルを使ったダイエットに関してよくある質問をまとめました。

Q.ゼニカルはどこで買える？

A.ゼニカルをどこで買えるかといえば、最も簡単なのは海外から取り寄せる「個人輸入」です。
ゼニカルは日本では未承認の医薬品であるため、Amazonや楽天などの通販サイトでは購入できません。
しかし、海外製のゼニカルを個人輸入で入手することはできます。
その際は、輸入の面倒な点を代行してくれる個人輸入代行サイトを活用するのがおすすめです。

Q.他の薬との併用は可能ですか？

A．併用できる医薬品はありますが、ゼニカルは以下の併用注意薬に指定されていることを押さえておく必要があります。

・シクロスポリン
・レボチロキシン
・ワーファリンなどの抗凝固薬
・アミオダロン
・抗てんかん薬
・抗レトロウィルス薬(HIV治療薬)

併用が禁じられているわけではありませんが、飲む際には注意しましょう。
【シクロスポリン】ゼニカルを飲んだ後3時間空けて飲む
【レボフロキサシン】ゼニカルを飲んだ後4時間以上空けて飲む
など飲み方が指定されている場合もあるため、しっかり確認しておきましょう。